ふくやま子育て応援センターに寄せられる年間約2000件の相談事例を、その相談を受けてきた
センター長や相談員との対話を通して、カテゴリー化していくという作業を行いました。
その結果、医学的な健康相談や離乳食やうんちなどの相談をのぞけば、
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子どもと母親のミスマッチ |
A |
父親としての夫との関係 |
B |
その他の家族との関係 |
C |
母親の自己意識 |
D |
地域環境 |
E |
サークル活動の中で |
F |
マスコミその他の与える影響 |
という七つのカテゴリーに分類することができることがわかりました。
さらにその中に潜在する子育てニーズとして、母親の自己意識の問題が大きくその他の悩みを規定しているように思われます。
このことは、女子高校生が自己受容しにくいということの延長線上にあるように思います。
母親が自分のことを受け入れられないことと、子どもや夫やその他の人々との関係に悩むことには相関がみられることは、2005年度の正保研究室の卒業研究でも明らかにされましたが、このインタビューによるカテゴリー化でも当てはまるようです。
詳しくは、拙著
「 福山市における子どもに関する相談事業の研究(4) ―ふくやま子育て応援センターにおける相談事例のカテゴリー化にみる潜在的子育て支援ニーズ― 」
(福山市立女子短期大学研究教育公開センター年報2号 2005年3月)にまとめています。
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2004.8. in Denmark
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