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認可保育所の食寝分離


東京・岡山・福山の認可保育所の保護者を対象に行われた
「 食寝分離 」等の アンケートの結果の一部を報告します。

 調査の概要
 
  調査時期 2006年8月
調査方法 ファックスにて配布 ・回収
配布数 東京 262 岡山 ・福山 81
回収数 東京 40 岡山 ・福山 34
回収率 東京 15.3% 岡山 ・福山 42.0%
 
 主な結果報告


 設置主体
   
 述べ床面積 (u)
   
 
今回のアンケートでご回答いただいた保育所は、東京では60%が公立、残りが私立でした。
逆に岡山 ・福山は100%私立でした。
この背景には様々な事情がありましたが、このような前提で全てのグラフを読んでいく必要があります。
地方都市の方が、延べ床面積は広い保育所が多いことが分かります。



 従業員者数 (人)
   
 
従業員数は、東京の方が多く、狭い保育所で多くの従業員が働いているようです。



 総従業員者数別保育士構成
   
若干ではありますが、地方都市の方が正採用の保育士が多いかと思われます。



 入所子ども数 (人)
   
【 0歳 】 【 1歳 】
【 2歳 】 【 3歳 】
【 4歳 】 【 5歳以上 】
 
入所子ども数は、各年齢とも、地方都市の方が多くの園児を受け入れていることが分かります。

 
 子ども1人当り述べ床面積 (u)
   
子ども1人当り延べ床面積は、東京の方がばらつきがあり、潤沢な保育所もあるようです。



 築年数 (年)
   
 建てかえ計画
   
築年数は、東京の方が古い保育所が多く、耐用年数30年を目途とすると、半分以上が当てはまります。一方地方都市においては、25%位が30年以上のようです。
東京では、かなり築年数があるにもかかわらず、ほとんどの保育所では建てかえ計画はないようです。地方都市においても約8割は計画はないということです。



 食事提供のための実態把握
   
 給食について
   
食育として、一人一人の実態を把握しているのは、15%位東京が多いです。
傾向としては、東京都よりも地方都市の方が子どもの調理がやや多く、郷土料理の提供は地方都市の方が圧倒的に多いようです。



 「食寝分離」をしているか
   
 「食寝分離」を行わない原因
   
全体としては、東京の方が食寝分離をしています。
具体的な内容について見ていくと、ランチルームを作っているのは、地方都市が多く、2歳まででは、保育室分離を多くしているのは東京が多いようです。
3歳以上では、遊戯室等を利用して午睡を行っているのも東京が多いです。
「食寝分離」を行わない理由は、圧倒的にスペースがない、ということのようです。


東京でも地方都市でも、保育所側は、生活保育や生活空間化に関して、できる範囲で精一杯の配慮をしながら保育をしている様子がうかがえました。
ただし、このアンケートに答えてくださった保育所に関してということではあります。




2004.8. in Denmark


 
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